6.メガネ
「俺、今度からメガネかけてみようかな」
突然、雑誌を眺めていた瞑くんが呟いた。
「えっ何で!?」
僕は少し……ううん、かなり驚いた。
「いやぁ、俺って自分で言うのもなんだけど何でも似合うじゃん?だからさ、伊達メガネでも買おうかな〜ってさ」
「へぇ……?じゃあじゃあ恵くんとおそろいになるね」
「あー……そうだよなぁ。伊達同士お揃いになるんだっけ?恵の奴、物凄く嫌がりそー……」
「あははは……!そうかもねぇ〜」
瞑くんがメガネをかける、だなんて全然できないや。
でも、ほんのちょっとだけ頭の中で考えてみる。
メガネをかけた瞑くん……
メガネをかけた……
「……っ、うわ〜〜〜〜!!!」
「うお!?どうした?急に叫んで」
……一瞬、メガネをかけた瞑くんを想像したら
ものすごくカッコ良かった。
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