それは、生徒会メンバーの日常の一つであったり。 「聞きたい事があるんだけど」 「何だよ」 生徒会室で皆のんびりしていると不意に真夜と目が合ったと思ったら急に話かけられた。 何かニヤニヤと笑っている。すっげームカつく事でも言うんだろーな。 オレ様は女の子は好きだけど、どうもコイツだけは一生彼女にはしたくねぇーな。 「アンタってさ、夏先生と仲がいいよね」 真夜の一言にオレは飲んでるお茶をおもいっきり噴出しそうになった。 「は!?…お前いったい何言ってんの?」 「いーんや。よく話してるときにアンタめっちゃ楽しそうに笑ってるから」 「へぇ、よく見てんのな」 ほんの少しだけコイツを感心して見つめると、まるで凄いでしょう?と言いだしそうな満足そうな顔をして 「そりゃ、忍びですから。嫌でも人間観察しちゃうのが癖」 そういえばコイツってマジ物の忍びだったんだっけな。 3階の校舎から飛んでもケガ一つしねぇし。 よくいろんな所で情報収集してくれるし。 「さいですか」 コイツがどれだけドジってるヤツとも知ってるから、 これ以上調子に乗らないように褒め言葉なんていう必要も無いと思ったオレはつまんなそーに答えてみた。 結果、真夜はほっぺた膨らまして怒ったけど。 そういえばコイツには言ってなかったけか。 「……夏兄は、オレの目指したい男なんだよ。憧れ。そんだけだ」 「…マジ?」 「おう、マジだ」 本当の事をバカ正直に言ってみると、コイツは物凄く驚いた顔でオレを見ていた。 そんなに驚く事なのか?と思っていたらコイツはブツブツと「有り得ない」だの「絶対に無理」とか、とても失礼な事を言ってやがる。 だからオレはコイツにチョップを食らわしてやった。 (った…!!女の子に何するのよ!) (お前が女?…顔を洗って来いって) (いつか殺す…) (おーこわ)